当ててやるぞ!という考え方
先日、地元の夏祭りへ行った。町が主催するビアガーデンである。中学校時代の同級生とその家族など、総勢28名で長テーブルを囲む。17:00からの開催だったが待ちきれず、テーブルには各々が家から持参した、きゅうりの漬物、なすの漬物、そして枝豆などが並び、「さあ、食べろ。私が漬けたんだよ」「畑で採ったんだ。食ってみろ」の声が飛び交い、遠慮無くいただく。うまい。
夜になっても暑さは和らぐことがなく、汗だく。けれど、ときどきサーッと風が吹き抜けていく。地元の音楽を愛する人たちが演奏するジャズやロックのナンバーをバックミュージックにして気持ちよくビールをいただいた。いつの間にか会場は一杯。こんなに人がいたのか! と驚くほどの人数だ。
見れば、思い思いに会話を楽しみ、焼きそばや焼き鳥などのメニューを楽しんでいる。
こういうの、いいなあ!
さて、終盤。
「これからお楽しみの抽選でーす!」
マイク越しに司会者の声が響く。
抽選?
何か当たるのか?
聞けば、「飲み物&食べ物」の「引換券」に数字が打ってあるという。おお!
ならば当ててやろうじゃないの!
そのときだ。
隣で飲んでいたAさんが叫ぶ。
「オレ、当てっぞ!」
聞けば、去年も当たったという。
町の商店が提供する様々な商品が当たるのだと言う。なんでもいいから、欲しい。
向かい側で飲んでいたBさんが低いトーンで言う。
「当たらね。去年もダメだったし。当たるはずない。こっだいいっぱい人いるんだぞ。当たらねって」
抽選会が始まった。
28名のテーブルで、当たったのは何と、Aさんと私。
Aさんはずっと叫んでいたのだ。「オレは当てる。オレは当てる」と。
「おっ! 10番違いだった。そろそろ来るぞ」
「いよいよだ。オレに来い!」
などと、ポジティブな言葉をずっと口にしていた。
言霊はあるんだな。そう感じた夜だった。


