金色羅皇(こんじきらおう)って?

金色羅皇(こんじきらおう)って? スイカです。中が黄色いスイカ。身はサクサクとして歯触りが良く、しかも甘い。新しい品種なのだろうか?

Eさんはスイカ農家。スイカ小屋には、穫ったばかりのスイカが並ぶ。2,4,6,8……。数え切れないほどのスイカが並んでいる。圧巻。その中に、金色羅皇もあった。小型軽トラックの荷台にも、スイカ、スイカ、スイカ。Eさんは畑から穫ってきたスイカを、タオルでキュッキュッと拭いている。一個、一個。丁寧に。

「お仕事、大変ですね。スイカは重いし」と私。

「んだず。んだがら、腰さ、これば巻いてる」と、EさんはTシャツの裾をめくって、腰痛ベルトを見せてくれた。

日に何十個も抱えなければならないEさんにとっては、必需品だという。

「腰さ、くっから」(腰に負担がかかる、という意味だろう)

「収穫の夏が終わるまでですね?」

朝夕は、ちょっと涼しくて秋の到来が近いから、私はそう聞いてみた。だが、勘違いも甚だしかった。スイカ農家さんの仕事は、スイカの収穫が終わったら、それでおしまいってことじゃないのだった。畑の片付け、来年のための畑の準備、農機具の発注等などさまざまある。

「種も考えねどなんねえし」(種を何にするか考えなくてはならない、の意)

「種? って、種? スイカの?」

「んだ」

「えっ? スイカって種から育てるの?!」と私。

「んだべず」(そうです、の意)

「種って、プッ! って、やるやつ?」(しつこい)

「んだ」(そう)

種を何にするかで、スイカの収穫量や収穫時期も変わるのだそうだ。今年の振り返りを元に、種を決めるのだそう。調べて、取り寄せたりもする。そして種は苗屋さんに頼んで、苗にしてもらい、時期が来たら畑に移植する。種によって、育つスイカの味も食感も違うし、移植する時期によっても生育が異なるそうだ。苗を作ってくれる方との連係プレイだそうだ。もちろんそこには信頼関係も左右するだろう。

金色羅皇をサクサクといただきながら、「種」についてつらつら考えてみた。
これって! 本を作ることにも言えるかも! 出版(出来)を「実」としたら、種は心に浮かんだ「あること」だろうし、連携プレイとは「編集者」「画家」だろうか。一年のスイカの「出来」は、種からか。

それにしても、金色羅皇って美味しい!
プッ! (種を飛ばした音)